顧客のニーズにあうように多様な商品を用意して購買意欲を誘う、というタイプのECサイトだと、小規模の発注件数ではリピート客を作るのが難しい場合があります。
たまに買えばいいもの、一度買えば十分なものを取り扱っていると、同じ商品を繰り返し購入するスパンが長いかゼロになってしまいます。これに比べて、使えばなくなるもの、継続して使う前提のものを取り扱うと、顧客の再来率は上がります。
リピート通販には、ある程度の月の売上が見込めて安定した収益を得ることができることや、商品の在庫調整もしやすいことなど、単発販売の通販と違ったメリットがあるのです。
その代わり、一度商品を購入した顧客を逃がさないようにする策が必要になります。使いやすい定期購入システムを用意したり、化粧品販売によくある「この美容液を使うなら化粧水やクリームも同じラインナップで」といった別商品も勧めるクロスセルを取り入れたり、新規購入者向けにお試し・サンプル商品を用意するなど、顧客獲得のほかに一人の顧客の利用率をあげる施策を考えることも重要です。
すでに売れている既存の商品を取り入れるのもいいですが、OEMを利用して自社ブランド製品を作ると、新鮮さや特別感がでますから顧客へのインパクトも強くなり、より魅力的になるでしょう。狙ったマーケットにぴったり合うと、売上の急増が起こることも珍しくありません。
自社の通販事業が「多種多様な商品ラインナップ」型の場合、次の事業展開としてリピート通販でのマーケティング戦略を検討してみると、今までと違った展望が見えてくるかもしれません。