ECサイトに商品を用意するとき、提供する商品─選択肢が多ければ多いほど、顧客はより希望通りのものを見つけられる可能性が高まる、と考えていませんか?
たとえば、Tシャツを 2 種類ではなく 50 種類用意すると、買い物客は本当に気に入ったTシャツを見つけられるようになるでしょうか。いくつかの研究では、選択肢が多すぎると、消費者は購入する可能性が低くなり、購入したとしてもその選択に対する満足度が低くなる、という結果が発表されています。
過剰な選択肢は「選択麻痺」を引き起こす可能性があり、たとえそれが良い判断であったとしても、人々のその決断に対する満足度を低下させる可能性があるということです。
選択できることは私たちにとって良いことですが、その満足度との関係は私たちが想像していたよりも複雑であるようです。
選ぶことは時間と労力が必要となるので、選んだ結果に対しての期待は高いものとなります。
買った物が良いものでなかったら…。この不安や未来の自分に対する後悔などの精神的な負荷が購買欲を下げるのです。
選択肢が多いことは、良い物を見つけ出せる可能性を高めますが、一方で買い物客がその品数に圧倒され、不満を感じることになるかもしれないというリスクも含みます。
ビジネスにおいて選択の利点は、一般的には自由市場の利点と結びついています。
オプションが追加されることは状況が悪くなるだけではなく、必ず誰かの状況が良くなるはずです。
しかし顧客にとっても小売業者にとっても、多ければ多いほど良いというわけではないということです。
どの程度の品揃えがベストなのかを発見するのはかなりの経験が必要ですし、長い課題になりますが、正しくバランスを取って売上をアップさせていきましょう。
商品数は多いほうが良いのか
2023年12月21日