配送が増える時期というのは、だいたい決まっているもので、プレゼントが増える時期がそうなります。
スムーズに事業運営するために、日本国内だけでなく世界の需要も含めて、今からピークシーズンにむけて備えておきましょう。
配送需要が高まる時期は大きくいくつかがあります。
まず中国系最大の祝日である旧正月は、1週間~10日ほど休みになりますが、その前後1週間くらいも併せて長めの休暇にする企業も少なくありません。
今は中国ラインで作られている商品は数多くあり、その生産が止まることは小売業、配送業を含めて遅れや混乱を引き起こします。
次は新生活期です。4月の新学期や新生活では、季節商品のほかに家電、生活家具、学校用品などが、そして引越に伴う配送需要が非常に高まります。下半期に入ってからはふたつの大きなショッピングイベントがあり、ひとつめがブラックフライデーです。
11月下旬にあり、もともとはアメリカの感謝祭をベースにした歳末バーゲンですが、日本でも年末商戦の前哨戦として加わる企業が増えてきました。
この時期は配送量が急増するので仕入れにも時間がかかりますし、エンドユーザーへの配送にもいつもより日数がかかるなど、影響が出やすいです。
最後はもちろんクリスマスと正月を迎える年末シーズンです。運送業者は大量の配送を捌くための努力と体力を必要とされます。
北の地域では雪による道路不良も予想され、スケジュール管理が困難となる時期です。
さてそれぞれのピークシーズンには共通する課題があります。
貨物が増えると、海上輸送や航空輸送などの輸送手段の容量が限界に達することがよくあり、ハブになる部分で限られたスペースをめぐって商品が競合し、遅延が発生します。
また運送業者がフル稼働しているため運賃の上昇がおこる、優先配送するための追加料金が発生する、運転手や倉庫管理者などの人員増から人件費があがる、などの理由からコスト高となることがあります。
こうしたことを見越して「ではシーズン前に商品を備蓄しておこう」とすると、今度は保管コストが増加しますので注意が必要です。
事前の需要予測、在庫管理、人員確保、輸送ルートの代替案など、繁忙期に備えた準備は重要な課題です。
すべてのピークシーズンを書き入れ時にできるよう、早めに備えておきましょう。