「無人航空機」(UAV)と言うとなんだそれ?と思うかもしれませんが、最近なにかと話題になっているドローンがそれです。
米Amazonでは、ドローンを使用してより早くお客へ荷物を届ける「Prime Air(プライムエアー)」サービスの開始が目前にせまっています。
商品配送にドローンが普及していったら、きっとこれまでより消費は増えるでしょう。「今すぐ」「そのときに居る好きな場所に」ほしいものが配達されるのです。
電池が切れた。プリンタのインクがなくなった。お菓子が食べたい。今夜会う知人にプレゼントを渡したい。そんなときに急いで身支度を整え、時間を作り、近くの店に行く必要はなくなるのです。ネットショップの利便性の良さは利用者にとって非常に魅力的なものになるでしょう。
その代わり、実店舗の利用が減る、ネットショップ側も即時対応が今以上に求められるなどの問題が避けられなくなるのも必然です。「本当は急ぎのものではないけれど、手に入るなら今すぐに欲しい」と思った経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。
また、ドローンでの配達をするとなると、飛ばすことのできる範囲分の基地が必要になるため、1社で多くのエリアをカバーすることは無理になります。この問題をクリアするため、ECサイト業者と実店舗業者がタッグを組むことなども考えられます。
配達中のドローンが盗まれた場合はどうなるのか?商品が配送時に破損した場合はどうなるか?ドローンによって配送されたものの返品は?など気になることや課題はまだまだ多そうですが、これまでの物流を大きく変える動きが見えてくるのは確かです。