ロジスティクス-仕入れから出荷まで-において、顧客を逃すことなく必要なサービスのレベルを維持しながら、サプライチェーンのコストを最小限に抑えていくこと。これに頭を悩ませている会社は多いでしょう。より少ない資源でより多くの、最大レベルのカスタマーサービスを実行するにはどうしたら良いでしょうか。
何よりもまず、社内スタッフが取り組みを理解し、ともにその先を見ていることが必要になります。節約をし、無駄を減らすことは、会社のためだけでなく自分の利益にもなることが理解されるよう、リーダーや責任者はメッセージを発信していきましょう。会社でかかっているコストは、自分のポケットから出て行っているようなものと思えるように、コスト削減はみんなにとって正しい方向に進む道だということをみんなで意識しましょう。
次に、サービスの改善や過剰サービスの見直しを行います。エラー防止のためのチェック体制も、現状のままでよいのか。プロセスを改善することでサービス提供の品質向上とコスト削減が同時に行えることもあります。周りに合わせてサービスレベルを高くあげすぎていることはありませんか?
例えば「ご注文後24時間以内に配達します」といった翌日サービスが、全ての顧客に向けられているのなら、それは必要ないかもしれません。急ぐ必要がない顧客には、その選択があってもサービス低下にはなりません。顧客がコスト削減に協力してくれるなら、その後別なサービスとして還元することもできるでしょう。
高いサービス基準を維持しながらコストを削減するというバランスをとることは簡単な作業ではありませんが、不可能ではありません。重要なことは、「安くなること」に焦点を合わせることではなく、長期的な価値を考えていくことです。